シチズンが誇る二大ブランド、「アテッサ(ATTESA)」と「エクシード(EXCEED)」。
どちらも高機能なソーラー電波時計で、価格帯も主力は10万円台中心と非常に近く、「一体何が決定的に違うのか迷ってしまう」という相談を本当によくいただきます。
公式サイトのカタログスペックを並べてみても、どちらも「スーパーチタニウム」「エコ・ドライブ」「電波受信機能」と書いてあり、違いを見つけるのが難しいですよね。
でも実は、この2つのブランドは「開発された目的」と「ターゲットとしている着用シーン」が明確に異なります。
今回は、長年多くの時計をレビューしてきた私の視点から、スペック表には載らない「質感の違い」や「周囲からどう見られるか」といったリアルな情報を踏まえて、アテッサとエクシードの違いを徹底的に比較解説します。これを読めば、あなたにぴったりの一本が必ず見つかるはずです。

- アテッサとエクシードの決定的な違いとそれぞれの得意分野
- 年齢層や着用シーンに合わせた失敗しない選び方
- シチズンブランド内での立ち位置と「ザ・シチズン」との関係
- Amazonなどを活用してお得かつ安心して購入するためのヒント
アテッサとエクシードの違いを決定づける点
まず結論からお話しすると、アテッサとエクシードは、同じ「シチズンの技術(スーパーチタニウムやエコ・ドライブ)」という食材を使いながら、全く異なるレシピで作られた料理のようなものです。

中身のムーブメント(駆動装置)が似ていても、目指しているゴールが違います。ここでは、両者のキャラクターを決定づける「機能美」と「様式美」の違い、そして時計の印象を左右する「素材の仕上げ」について深掘りしていきます。
関連記事:シチズン・アテッサ年齢層別おすすめモデルと選び方を分かりやすく解説
シチズンアテッサの特徴は攻めの黒い輝き
アテッサ(ATTESA)というブランドを一言で表現するならば、それは「現代のビジネス戦士が腕に巻く多機能ツール」です。
1987年の誕生以来、アテッサの歴史はシチズンにおける「チタニウム加工技術への挑戦」の歴史そのものでした。
当時、加工が難しく高級時計には不向きとされていたチタンを、独自の技術で「美しく、強く、肌に優しい」素材へと昇華させた。
その「革新への渇望」というDNAが、現在のアテッサの攻撃的かつ先進的なデザインに色濃く反映されています。

デザイン言語は「ソリッド&スポーティー」
アテッサのデザインを手に取ってよく観察すると、全体が非常に「立体的」で構成されていることに気づきます。
ケース側面からラグ(ベルトの接合部)にかけてのラインは、まるで最新鋭のステルス戦闘機やスポーツカーのように直線的で、面と面が鋭角に交わるエッジの効いた造形をしています。
実は、粘性の高いチタニウムでこれほどシャープな稜線を出すのは至難の業なのですが、あえてその難しい加工に挑むことで、「技術のシチズン」としての自信を表現しているようにも見えます。
- 計器のような文字板: カーボン調のパターンや、高低差のあるインデックス(目盛り)、そしてクロノグラフなどのサブダイヤルが配置された顔立ちは、まさにコックピットの計器。「時間を見る」だけでなく「機能を操る」という、ガジェット好きの男性の本能を強烈に刺激します。
- 一体感のあるフォルム: ケースとブレスレットが流れるように繋がるインテグレートされたデザインが多く、スーツの袖口で決して野暮ったく見えない塊(かたまり)感があります。
「黒」が放つビジネスシーンでの心理効果
そして、アテッサのアイデンティティを決定づけているのが、シチズン独自の表面硬化技術による「黒い輝き(ブラックチタン)」です。
一般的なシルバーの時計は「調和」を生みますが、アテッサの黒は「意思」を感じさせます。商談やプレゼンテーションの場で、袖口から漆黒の時計が覗くとき、それは相手に対して「先進的」「敏腕」「タフ」といったポジティブな印象を無意識のうちに植え付けます。
よく「黒い時計はビジネスで浮かないか?」と心配される方がいますが、アテッサの黒は単なる塗装の黒ではなく、金属そのものが輝くような深い艶を持っているため、決して安っぽくなりません。
むしろ、チャコールグレーやネイビーのスーツをピリッと引き締めるスパイスとして機能します。

実際にアテッサを選んでいるユーザー層や、世間からのリアルな評判については、以下の記事でも詳しく掘り下げています。ビジネスでの印象を気にする方は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
関連記事:信頼?ダサい?シチズンアテッサをつけてる人って!気になる評判を深掘り解説
ターゲットシーン:オンオフの境界を超える機動力
アテッサは、デスクに縛られない「アクティブなビジネスマン」にこそ相応しい時計です。
例えば、海外出張で空港に降り立った瞬間、GPS衛星電波を受信して現地の時刻に合わせるスマートさ。
あるいは、週末のゴルフやドライブで、ラフなジャケットスタイルやTシャツに合わせても違和感なく溶け込む汎用性の高さ。
「仕事も遊びも全力でこなす」、そんな現代のライフスタイルに寄り添う、最強の相棒と言えるでしょう。
シチズンエクシードの本質は守りの品格
アテッサが最新技術で武装した「攻め」の時計だとすれば、エクシード(EXCEED)は、その対極にある「守り」の美学を極めたドレスウォッチです。
ここで言う「守り」とは、決して消極的な意味ではありません。「伝統的な時計の美しさを守る」「着用者の品格を守る」という、大人のマナーとしての役割を指しています。
1977年の誕生以来、エクシードは「クオーツ時計の品質を極限まで高める」ことを使命とし、派手な機能競争とは一線を画した、静かで力強い進化を続けてきました。

デザイン言語は「引き算の美学」と「極薄のフォルム」
エクシードを手に取って最初に感じるのは、その圧倒的な「薄さ」と「滑らかさ」です。
アテッサが多機能化によって「足し算」のデザインをするのに対し、エクシードは徹底した「引き算」のデザインを行います。
無駄な凹凸を削ぎ落とし、ケースからブレスレットにかけて流れるような曲線を描くそのフォルムは、まるで長年使い込まれた石鹸のように手になじみます。
特筆すべきは、スーツやシャツの袖口に対する配慮です。厚さ6mm〜8mm台に抑えられたケースは、ワイシャツの袖口(カフス)に決して引っかかることがなく、スッと奥に収まります。
腕を動かした時に時計が主張しすぎず、必要な時だけ静かに顔を出す。この「奥ゆかしさ」こそが、ドレスウォッチにおける最高のマナーなのです。

工芸品のような文字板の美しさ
機能重視のアテッサとは異なり、エクシードは文字板(フェイス)に工芸品のような美しさを宿しています。
- 白蝶貝や和紙の採用: 高級モデルでは、天然の白蝶貝(マザーオブパール)や、日本古来の和紙の質感を模した文字板が採用されることがあります。これらは光の当たり方によって千変万化の表情を見せ、見るたびに所有する喜びを感じさせてくれます。
- 歪みのない鏡面: ケースの研磨には、職人の手作業による高度な下地処理(ザラツ研磨など)が施されており、貴金属のような歪みのないクリアな輝きを放ちます。
一見すると「普通のシンプルな時計」に見えるかもしれません。しかし、そのシンプルさの中に詰め込まれた異常なまでのこだわりの数々は、分かる人には分かる「本物の証」です。
一部では「落ち着きすぎていて地味では?」という声も聞かれますが、実はその「地味さ(=悪目立ちしないこと)」こそが、エクシードが多くの識者に選ばれている理由でもあります。
そのあたりの詳しい評判や検証については、以下の記事で徹底解説しています。
関連記事:シチズンエクシード評判を検証!地味でダサい?隠れた名器の真実
ターゲットシーン:信頼と礼節が求められる瞬間
エクシードがその真価を最大限に発揮するのは、「自分という人間が値踏みされる」ような重要な場面です。
例えば、格式高いホテルでの会食、銀行での融資の相談、あるいは冠婚葬祭。こうした場面で、ゴツゴツした多機能時計や派手な海外ブランド時計をしていると、相手に「TPOをわきまえていない」というノイズを与えかねません。
エクシードの白く輝く端正な顔立ちは、相手に対して「誠実さ」「知性」「落ち着き」というメッセージを無言のうちに伝えてくれます。
「派手に飾り立てる必要のない、自信ある大人」を演出するための、最強の「守り刀」となってくれるはずです。
シチズンアテッサとの違いは表面硬化技術
ここが少しマニアックですが、購入後の満足度を左右する重要ポイントです。
両者ともシチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」が施されていますが、採用されている「種類」によって、時計全体の色味や雰囲気が変わります。

※ただし、デュラテクトはモデルによって採用が異なり、同じブランド内でも複数の種類が存在します。
| 項目 | アテッサ(代表例) | エクシード(代表例) |
|---|---|---|
| 主なデュラテクト | デュラテクトDLC / チタンカーバイド など | デュラテクトプラチナ など |
| 見た目の色味 | ダーク系〜シルバー系まで(モデルにより幅) | 明るいホワイトシルバー系の印象(モデルによる) |
| 質感の印象 | ツール感・メカニカル感を強めやすい | ドレス寄りの上品な輝きを出しやすい |
| ポイント | 日常のすりキズ対策や色表現の幅が広い | 明るい色調でフォーマルに合わせやすい |
アテッサ:傷を気にせず使える「ブラックチタン」も強い
アテッサの代名詞とも言えるのが、「ブラックチタン(デュラテクトDLC)」採用モデルです。
カーボン硬質膜を使ったこのコーティングは、日常でつきやすいすりキズに強く、精悍な黒色が長続きしやすいのが魅力。
デスクワークでバックルが机と擦れたり、満員電車で鞄の金具が当たったりしても、小キズが目立ちにくいモデルが多いのは嬉しいポイントです。
また、シチズン独自のチタニウム加工技術「スーパーチタニウム」は、チタンにデュラテクトを施すことで、日常使いで頼もしい耐傷性を実現しています。
この技術的な裏付けがあるからこそ、アテッサは過酷なビジネスシーンでも安心して使えるのです。
エクシード:白く明るい輝きを纏う
対してエクシードは、「デュラテクトプラチナ」を採用しているモデルが多いのが特徴です。
チタン特有のやや落ち着いた銀色に対して、より明るいホワイトシルバーの印象を狙えるため、シャツやスーツに合わせた時の清潔感が非常に出しやすい。
結婚指輪(プラチナ製が多い)と合わせた時に色が喧嘩しにくい、という声があるのも頷けます。
シチズンアテッサAT8040が最強の理由

もしあなたが、「仕事でガンガン使える、かっこよくてタフな時計が欲しい」と漠然と考えているなら、私は迷わずアテッサのロングセラーモデル「AT8040」シリーズを推します。
時計業界では、毎年新しいモデルが出ては消えていくのが常ですが、このAT8040に関しては発売から10年以上(!)経過してもなお、常に売れ筋ランキングの上位に居座り続けています。
これは異常とも言える事態ですが、実際に手に取ってみれば、なぜこれほどまでに愛されるのか、その理由が痛いほど分かります。
多機能なのに「9.7mm」という奇跡の薄さ
AT8040が最強である最大の理由は、「クロノグラフ(ストップウォッチ機能付き)なのに圧倒的に薄い」という点に尽きます。
通常、男性に人気のメカニカルなクロノグラフ時計は、どうしてもムーブメントが分厚くなり、ケース厚が12mm〜14mmほどになってしまいます。
これだと、かっこよくてもスーツの袖口に引っかかり、デスクワーク中には邪魔になって外したくなってしまうんですよね。
しかし、AT8040はシチズンの小型化技術により、厚さをわずか「9.7mm」に抑え込んでいます。この「10mm切り」が決定的な差です。
シャツの袖にスッと収まるスマートさと、男心をくすぐる複雑な計器デザインが同居している。この「矛盾」を解決してしまったことが、多くのビジネスマンを虜にし続けている秘密です。
傷だらけにならない「ブラックチタン」の実力
また、このシリーズで特に人気なのが、シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクトDLC」を施したブラックチタンモデル(AT8040-57Eなど)です。
「黒い時計は塗装が剥げたらカッコ悪い」という常識を覆し、ステンレスの5倍以上の硬度を持つこの被膜は、日常使いでつく擦り傷をほぼ寄せ付けません。
数年使っても「新品のような黒い輝き」を保ち続けるその耐久性は、もはや感動レベルです。
ブラックチタンの具体的な評判や、実際に使っている人のリアルな声については、以下の記事でも詳しくまとめています。「黒い時計」に少しでも興味がある方は、購入前に必ずチェックしておいてください。
【評判まとめ】アテッサ ブラックチタンの魅力と注意点を5分で徹底解説
AT8040をおすすめする条件と理由
- 条件: 外回りや出張が多く、PC作業中にバックルが机に当たるのを気にしたくない方。また、手首が細めで「デカ厚時計」が似合わないと諦めていた方。
- おすすめ理由: 「9.7mm」の薄さが、長時間の着用でもストレスフリーな着け心地を約束します。さらに、りゅうずを引くだけで海外時刻に合う「ダイレクトフライト」機能も搭載。見た目は「仕事ができる男」を演出しつつ、中身は実用性の塊です。

Amazonでの購入メリット:価格と安心感 AT8040のような超定番モデルは、Amazonなどの大手ECサイトでは定価(約10万円〜)よりも大幅に割安(時には30%OFF近く!)で販売されていることが多いです。
「ネットで時計を買うのは不安」という方も多いですが、「Amazon.co.jp が販売・発送」と記載されている商品であれば、メーカー保証はもちろん、万が一の初期不良や「イメージと違った」という場合の返品・返金対応も非常にスムーズです。
実店舗へ行く手間とコストを考えれば、実は最も賢い買い方と言えるでしょう。
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シチズンエクシードCB1110を選ぶ条件

アテッサのAT8040が「多機能クロノグラフの王者」なら、対するエクシードの「CB1110」シリーズは、「シンプル3針時計の到達点」と呼ぶにふさわしいモデルです。
もしあなたが、「最近、重い時計を長時間つけていると肩が凝る」「クロノグラフのようなギラギラした計器デザインは少し子供っぽく感じる」「とにかくパッと見て時間が分かる時計が一番」そんな風に感じ始めているなら、この時計は間違いなくあなたのためのものです。

62gという「無重力」体験
CB1110を初めて手に取った人が必ず漏らす言葉があります。それは「えっ、軽い!?」という驚きの声です。
その重量は、ブレスレット調整前の状態でわずか「約62g」。これはLサイズの卵1個分とほぼ同じ重さです。一般的なステンレス製の腕時計が130g〜150g程度あることを考えると、半分以下の軽さということになります。

さらに、ケースの厚みは「8.5mm」という極薄設計。この「軽さ」と「薄さ」の組み合わせは、長時間のデスクワークやパソコン作業において絶大な威力を発揮します。手首への負担が物理的に消えるため、帰宅して時計を外した時の「あー、疲れた」というあの感覚から解放されるのです。
視認性と品格を両立する「白の輝き」
デザイン面では、シチズンの表面硬化技術「デュラテクトプラチナ」が採用されている点が大きな魅力です。
チタン特有の少し暗いグレー色を払拭し、プラチナのような透き通るホワイトシルバーの輝きを纏っています。この明るい色調は、清潔感や知的な印象を相手に与えるため、重要な商談やフォーマルな冠婚葬祭の席でも自信を持って着用できます。

また、文字板は余計な装飾を排し、針とインデックス(目盛り)のコントラストを強調した設計になっています。「老眼が気になり始めた世代の方」はもちろん、「多忙で、瞬時に正確な時間を把握したいビジネスマン」にとっても、この視認性の高さは何物にも代えがたいスペックとなります。

CB1110をおすすめする条件と理由
- 条件: シャツの袖口に時計が引っかかるのがストレスな方。重い時計が苦手な方、または金属アレルギーが心配な方。流行り廃りのないシンプルな「一生モノ」のデザインを好む方。
- 理由: 羽のような軽さと極薄ケースが、まるで体の一部になったかのような快適な装着感を提供します。また、デュラテクトプラチナの上品な輝きは、スーツスタイルを格上げし、どんな場面でも「品の良い大人」を演出してくれます。

Amazonでの購入メリット:定番ゆえの安心感 エクシードのようなロングセラーの定番モデルは、Amazonでも在庫が非常に安定しています。
家電量販店まで足を運んだのに「在庫切れで取り寄せ」と言われてしまうリスクを避け、注文した翌日には確実に手元に届くスピード感は大きな魅力です。
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レビュー数も豊富なので、購入者のリアルな感想をチェックしてから判断できるのも安心材料ですね。
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アテッサとエクシードの違いと選び方詳細
ここまでで、機能やデザイン、素材といった物理的な違いは見えてきたかと思います。
しかし、時計選びには「世間体」や「ブランドイメージ」といった見えない要素も重要ですよね。ここからは、検索エンジンでよく調べられている「年齢層」や「ランク」といった疑問に、さらに深掘りして答えていきます。

シチズンエクシードの年齢層は実は幅広い
ネット上の掲示板や口コミを見ていると、「アテッサは若者向け、エクシードはおじさん向け」という単純な区分けを見かけますが、これは今の現状を反映していません。

確かにエクシードは、退職祝いや金婚式の記念品として選ばれることが多いため、メインユーザーにシニア層が多いのは事実です。しかし最近では、「デカ厚時計ブーム」に疲れた30代のミニマリスト層から再評価されています。
「良いものを、シンプルに長く使いたい」「流行りに左右されたくない」という価値観を持つ若い世代にとって、エクシードの無駄のない美しさは逆に新鮮で、賢い選択として映るようです。
一方のアテッサも、「ACT Line」というシリーズで、オレンジやブルーの差し色を使った遊び心あるモデルを展開したり、ラバーバンドのモデルを出したりと、30代・40代のオフスタイル需要を完全に取り込んでいます。つまり、年齢で区切るのではなく、「自分のライフスタイルがアクティブか、落ち着いているか」で選ぶのが正解です。
シチズンアテッサ人気ランキングの傾向
アテッサの人気ランキングを見ると、非常に面白い傾向があります。シチズンとしては最新の「GPS衛星電波時計(CC4000系など)」を推しているのですが、実際に人気上位に来やすいのは、先ほど紹介した「AT8040」のような標準電波の薄型クロノグラフモデルです。
これは、多くのユーザーが以下のように感じていることの裏返しでもあります。
- 「GPS機能は凄いけど、海外に頻繁に行かないならオーバースペックかも」
- 「GPSモデルは受信の仕組み上、どうしてもケースが厚く・大きくなりやすいのがネック」
日本国内や主要都市で生活する分には、標準電波受信で精度は十分です。それよりも、毎日身につけるものだからこそ、物理的な「薄さ」と「軽さ」、そして「袖口への収まりの良さ」の方が、日々の満足度に直結するんですよね。
シチズンエクシードのランクと立ち位置を整理
「アテッサとエクシード、どっちが格上なの?」という疑問もよくあります。価格帯が被っているので分かりにくいですが、ここは“序列”というより、役割の違いで捉えるのが正解です。
ザ・シチズン(別格)/アテッサ・エクシード(方向性が異なる中核)/シチズンコレクション(幅広い選択肢)
一般的には、エクシードはドレスウォッチとしての品格や、ケースの面の整え方・磨き分けなど、見た目の「仕立て」にコストをかけたモデルが多く、落ち着いた高級感を求める層に刺さりやすい印象です。アテッサは「先進技術のショーケース」として、機能面やツール感で魅せるモデルが強い。土俵が違うんですね。

また、エクシードには金色表現や上位仕様など、フォーマル寄りに振ったモデルも存在します。とはいえ、アテッサをつけているからといって「エクシードより安い時計をしている」と見られることはまずありませんのでご安心ください。
シチズン内の最高峰ザシチズンとの違い
アテッサやエクシードを検討している中で、もし予算に30万円以上の余裕があり、かつ「一生モノとして子や孫に受け継げるレベルの時計」を探しているなら、ぜひ知っておいていただきたい別格の存在があります。

それが、シチズンブランドの頂点に君臨する「The CITIZEN(ザ・シチズン)」です。
アテッサやエクシードが「最新技術を駆使した実用時計の最高峰」であるのに対し、ザ・シチズンはもはや「工芸品」や「資産」の領域に足を踏み入れています。では、具体的に何がそれほど違うのでしょうか?
1. 電波に頼らない「年差±5秒」の自律した強さ
アテッサとエクシードの主力モデルは「電波時計」です。これは外部からの電波を受信して時刻を修正するシステムですが、ザ・シチズンのクオーツモデルは、基本的に電波を受信しません。
「えっ、それじゃ不便じゃない?」と思われるかもしれませんが、逆です。
ザ・シチズンは、時計単体の純粋な精度だけで「1年間に5秒しか狂わない(年差±5秒)」という、信じられないほどの高精度を実現しています(※最上位のCal.0100搭載モデルに至ってはなんと年差±1秒!)。
電波の届かない地下金庫にいようが、宇宙空間にいようが、自らの力だけで正確な時を刻み続ける。この「孤高の精度」こそが、時計愛好家を唸らせる最大のロマンなのです。
2. 「10年保証」という圧倒的な自信と安心
購入後の待遇も、アテッサやエクシードとは一線を画します。ザ・シチズンを購入すると入会できる「シチズン オーナーズクラブ」では、なんと「10年間の無償保証」が提供されます。
さらに、期間中に定期的な無償点検まで実施してくれる手厚さは、国産時計メーカーの中でもトップクラスです。「売って終わり」ではなく、「一生を共にするパートナー」としてメーカーが責任を持つという姿勢の表れですね。
ザ・シチズンの深すぎる世界や、詳しい評価については、以下の記事で徹底的に解説しています。「頂点」の世界を覗いてみたい方は、ぜひご覧ください。
3. 「道具」か「資産」か。選び方の分水嶺
では、結局どちらを選ぶべきなのでしょうか?
ザ・シチズンを選ぶべき人 「ステータス性」や「所有する喜び」を最優先したい方。和紙文字板のような芸術的な美しさを愛でたい方。そして、メンテナンスを受けながら長く大切に使い、次世代へ受け継ぎたいと考えている方。
アテッサ・エクシードの方が幸せになれる人 日常のビジネスツールとして、傷を恐れずガシガシ使いたい方。海外出張やアウトドアなど、過酷な環境での使用が多い方。「高級すぎる時計は気を使って疲れる」という方。
正直なところ、「道具としての気兼ねなさ」や「コストパフォーマンス」においては、アテッサやエクシードの方が優れています。自分のライフスタイルにおいて、時計に求める役割が「実用」なのか「象徴」なのかを見極めることが、後悔しない選び方のコツです。
シチズンのペアモデルにおける決定的な違い

もし、奥様や大切なパートナーとの記念日や、結婚の証として「ペアウォッチ(お揃いの時計)」を検討しているなら、この2つのブランドでは「ペアに対する考え方」が根本的に異なることを知っておく必要があります。
結論から言うと、「デザインもブランドも完全に統一したお揃い」を求めるなら、選択肢はエクシード一択になります。
エクシードは「二人の歴史」を刻むための時計
エクシードは、ブランドのコンセプト自体に「ペア」を重要な柱として組み込んでいます。
多くのモデルで、メンズモデルをそのままサイズダウンしたレディースモデルが用意されており、文字板のデザイン、ケースの形状、バンドの質感に至るまで、まるで鏡写しのように完璧にシンクロしています。
これには、「夫婦で同じ時を刻み、同じ景色を見ていく」というロマンチックなメッセージが込められています。
そのため、銀婚式や定年退職の記念など、人生の節目に夫婦で買い換える時計として選ばれることが非常に多く、「大人のペアウォッチといえばエクシード」という地位を確立しています。
アテッサを選ぶなら「クロスシー」との最強タッグで
一方、アテッサにもレディースモデルやペア対応モデルは存在しますが、ラインナップはかなり限定的です。アテッサは「男の道具」としての個性が強すぎるため、女性が身につけるには少しハードで、好みが分かれるデザインが多いからです。
しかし、だからといってアテッサでペアができないわけではありません。シチズンはここで、「ブランド横断ペア(ATTESA × xC)」という非常に現代的な提案をしています。
男性はスポーティーでカッコいい「アテッサ」を。女性は華やかで可愛らしい「クロスシー(xC)」を。それぞれのブランドで、色味やテーマを統一した限定ペアモデル(「DEAR Collection」など)を毎年発売しています。
二人のタイプで選ぶペアの正解
- エクシードをおすすめするカップル: 「一目でペアだと分かる統一感が欲しい」「二人とも落ち着いたシンプルなデザインが好き」「夫婦の絆を形にしたい」
- アテッサ(×クロスシー)をおすすめするカップル:
「完全なお揃いはちょっと恥ずかしい」「お互いのファッションや好みを尊重したい(彼はメカ好き、彼女はカワイイもの好きなど)」「さりげないリンクコーデを楽しみたい」
どちらのスタイルが二人の関係性に合っているか、ぜひ話し合ってみてください。「どっちにする?」と相談するその時間もまた、時計選びの素敵な思い出になるはずです。
総括:どっちが上?アテッサとエクシードの違いと後悔しない究極の選び方
ここまで、アテッサとエクシードの違いを機能、デザイン、素材といった様々な角度から比較してきました。カタログスペック上は兄弟のように似ている両者ですが、その本質は「対照的」と言っていいほど異なります。
もし、これまでの解説を読んでもまだ「どちらにするか決めきれない」と迷っているなら、最後に以下の2つの問いかけを自分自身にしてみてください。この問いに対する答えが出たとき、それがあなたの選ぶべき運命の一本です。
1. あなたの「スーツの袖口」との相性は?
時計選びで意外と見落としがちですが、購入後に最も「盲点だった!」と気づくのが、物理的な「シャツの袖口(カフス)との相性」です。

- アテッサ(特にGPSやクロノグラフモデル): ケースに厚みと立体感があります。そのため、ジャストサイズのシャツを着ている場合、時計が袖口に引っかかり、常に外に出ている状態になりやすいです。これは「時計を見せる・主張する」スタイルとしては正解ですが、冠婚葬祭や厳格なビジネスシーンでは「少しカジュアルで主張が強い」と受け取られる可能性があります。
- エクシード(特に薄型3針モデル): 驚くほど薄く、ケースのエッジも丸められているため、袖口の奥にスッと抵抗なく隠れます。必要な時だけ袖をまくって時間を確認し、また隠す。この一連の所作は非常にエレガントで、「TPOをわきまえたマナーを知っている大人」として周囲に映ります。
2. あなたは周囲に「どう見られたい」か?
時計は、単なる時間を確認する道具を超え、名刺代わりの「セルフブランディング・ツール」です。あなたがビジネスや対人関係において、相手に第一印象で何を伝えたいか、で選ぶのが最も後悔しない方法です。

最終ジャッジメント:あなたはどっち派?

- 【アテッサ】を選ぶべき人 キーワード:「攻め」「先進」「強さ」 「活動的で仕事ができる」「若々しくエネルギッシュ」「情報感度が高い」と思われたい方。 営業職、エンジニア、IT関連など、スピード感が求められる職種の方。 袖口から黒っぽいメカニカルな時計を覗かせ、コーディネートをキリッと引き締めたい方。 デスクワークや出張で、傷を気にせずガシガシ使い倒す「相棒」が欲しい方。
- 【エクシード】を選ぶべき人 キーワード:「守り」「誠実」「品格」 「落ち着きがあって信頼できる」「理知的」「品が良い優しさがある」と思われたい方。 管理職、コンサルタント、士業、医療関係など、安心感が求められる職種の方。 袖口で主張せず、白く輝く時計をさりげなく見せる「余裕」を持ちたい方。 何よりも「空気のような軽さ」と「ストレスフリーな着け心地」を最優先したい方。
どちらを選んだとしても、シチズンが世界に誇る「スーパーチタニウム」と「エコ・ドライブ」という最強の心臓部を持っていることに変わりはありません。

アテッサで明日からの仕事に勢いをつけるのも良し。エクシードで大人の余裕を身にまとうのも良し。あなたの左腕で、これからの人生を共に歩む「最高の相棒」が見つかることを心から願っています。




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